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EventREPORT
DCfIL主催シンポジウム2019を開催しました
私立大学研究ブランディング事業シンポジウム2019 開催報告
「変革を担う、女性であること」—これからの時代に求められる「インクルーシブ・リーダーシップ」—
本学が掲げる「『変革を担う女性』の持続的育成を目指した『インクルーシブ・リーダーシップ研究』拠点の形成」が、昨年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業として選定。それに伴い、ダイバーシティセンター・フォー・インクルーシブリーダーシップ(DCfIL)が設置されました。DCfILでは「すべての人々を包摂できるように発揮されるリーダーシップ」の実現に向けた研究を推進し、これまで社会環境によって制約を受けてきた女性や障がい者、高齢者等もリーダーシップを獲得できるよう、多様な女性の活躍・インクルーシブな環境の実現に力を尽くしていくことをミッションとしています。
DCfILが目指す姿を社会と共有し発信していくことを目的に、2019年9月28日(土)にDCfIL主催で「『変革を担う、女性であること』—これからの時代に求められる『インクルーシブ・リーダーシップ』—」をテーマに、千駄ヶ谷キャンパスでシンポジウムを開催しました。本シンポジウムでは、初めに高橋裕子学長と森川美絵DCfILセンター長より挨拶と本シンポジウムの趣旨について説明があり、続く基調講演、研究プロジェクト報告、パネルディスカッションを通し、リーダーシップのあり方を産・官・学の視点から問いかけ、会場の方々と考える機会といたしました。
DCfILが目指す姿を社会と共有し発信していくことを目的に、2019年9月28日(土)にDCfIL主催で「『変革を担う、女性であること』—これからの時代に求められる『インクルーシブ・リーダーシップ』—」をテーマに、千駄ヶ谷キャンパスでシンポジウムを開催しました。本シンポジウムでは、初めに高橋裕子学長と森川美絵DCfILセンター長より挨拶と本シンポジウムの趣旨について説明があり、続く基調講演、研究プロジェクト報告、パネルディスカッションを通し、リーダーシップのあり方を産・官・学の視点から問いかけ、会場の方々と考える機会といたしました。
元厚生労働事務次官で現在本学客員教授の村木厚子先生による基調講演では、様々なデータを基に多様性を受容することの意義、リーダーに求められる資質を語っていただきました。日本の企業等においては女性や障がい者などを雇用することに関連して「生産性」が課題とされる現状があるものの、時間をかけて多様な要素を持つ人材が同じミッションを共有し共に進むことでその組織の強みが出ると紹介。そのような「異なるものとつながる力」を身につけ発揮することが、今回のテーマである「変革を担う、女性」につながるのだと、と説きました。
その後、4つのプロジェクトの研究報告が、田近裕子教授(総合政策学科)、森川美絵教授(総合政策学科)、柴田邦臣准教授(国際関係学科)、大類久恵教授(英語英文学科)より行われました。
続いて、パネルディスカッションでは、NECの岡島弘恵氏(コーポレートコミュニケーション本部エンゲージメント推進室室長)を迎え、村木厚子客員教授、髙橋裕子学長、森川美絵DCfILセンター長が大島美穂副学長のコーディネートのもと、産・官・学それぞれの視点から本シンポジウムのテーマについて意見交換を行いました。「産」の視点からは岡島弘恵氏が、多様性が広がって一律ではない現代においては、他者の多様性や環境を受け入れることが求められていると語りました。それと同時に、立場や役職などにとらわれず、色々なタイプの自分がいること、つまりは自分自身の多様性を認めることで、周囲の多様性も自然に受容できるようになり、自分らしいリーダー像を実現できるのではないかと述べました。これからの時代に求められる「インクルーシブ・リーダーシップ」の実現にむけて、その在り方や女性リーダー育成の姿、そしてそれを支える研究について、具体的実例と共に本学のビジョンを示す良い機会になりました。
当日は約100名を越える来場者があり、企業や大学関係者のみならず高校生、地域の皆様など、年齢層も立場も幅広い方々が参加。本シンポジウムのテーマへの理解・共感を深めるだけでなく、大学と実社会との新たな関係性や共通した課題を見出すことができました。今後本学が目指す「インクルーシブ・リーダーシップ」の推進に向け、有意義なシンポジウムとなりました。