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津田アーカイブ事業「OGインタビュー」 上田明子先生にお話を聞きました

成果記録

イベント報告

2025/04/23 UP

本学がこれまでに構築してきた「女性の社会貢献」の実績を踏まえ、多様で先進的な活動実績のある本学卒業生・関係者を対象として、関連する史資料を収集・整理して「津田アーカイブ」として蓄積する取り込みを行っています。
今回は、デジタルアーカイブに新たなオーラルヒストリー動画を追加します(デジタルアーカイブ オーラルヒストリーについては、こちらをご覧ください)。
お話しくださったのは、本学名誉教授上田明子先生です。

髙橋学長、大類久恵先生とともに、5名の学生がお話を聞きました。このうち2名のレポートを紹介します。

文学研究科 Nさん
上田明子先生は、どこまでも知を追い求めて、道を切り拓いていく高邁な精神を持っていらっしゃる方だと感じました。
特に、ミルズ・カレッジからミシガン大学への転校と、テキサス大学で博士論文を2年間で書き上げられたことは、どんな環境であろうとも知を追求する強い意志を感じるエピソードでした。その当時は、そもそも海外に行くこと自体が困難な状況だったと思います。そうしたなかで勉学に励まれて成果を確立していくことの苦労は計り知れないものです。その苦労をものともせず勤勉に学び続けていく、その姿勢は今も昔も尊いものなのだと思いました。
時代も変わり、学びの手段が多岐に渡っている今、津田塾生たちはそれらの手段を活用しながら各々の道を切り拓いています。留学した経験を基に卒業論文や修士論文の執筆に生かす学生、留学を通して自らの言語観と向き合う学生、留学せずに大学内外問わずに勉学の機会を得て積極的に活用する学生もいます。上田先生の知を求めて挑戦していく精神は、現在の津田塾大学の学生たちにも脈々と引き継がれているのだと感じました。
 
学芸学部 Iさん
上田明子先生の人生のお話をお聞きする中で印象に残ったのは「英語」や「学ぶこと」への真摯さでした。海外の院進学やその後の博士号取得の際にも、英語の道に進みたいという意志、学問を極めたいという意志、そしてそれを最後まで貫きやり通す強い志を感じました。現代では英語の需要や活躍の場は急激に拡大しており、英語を学ぶ後押しも動機も持ちやすいと思いますが、当時はどうだっただろうかと思うと、そんな中でここまで強い意志を抱き、貫いてこられたことが本当に素晴らしいと感じました。そして、そういった真っ直ぐな姿勢や、育児と学業をアメリカという異国の地で両立されたという圧倒されるようなお話から、今の津田塾生にも通ずる真面目さ・勤勉さを感じました。まさに私が津田塾大学の大好きな部分でもあるため、個人的に笑みが溢れる気持ちでお聴きしていました。最後に、上田先生の記憶の鮮明さにも感銘を受けました。何十年も前の出来事について、まるで昨日のことのように生き生きと、表情豊かに語られるお姿に終始感動していました。同じ年齢になった時、上田先生のように、自分の人生を誇りを持って話せるように、今ある日々を送っていきたいと強く感じます。同時に、真面目で誠実に物事と向き合う津田塾生らしく、励んでいきたいと気の引き締まる貴重な時間でした。