SCROLL DOWN

TOPICS

EventREPORT

DCfILオンライン公開研究会を開催しました

イベント報告

2020/09/21 UP

「インクルーシブ・リーダーシップ人材の輩出を見据えた研究の現在と今後」

ダイバーシティセンター・フォー・インクルーシブリーダシップ(DCfIL)主催で、「インクルーシブ・リーダーシップ人材の輩出を見据えた研究の現在と今後」と題したオンライン公開研究会を、2020年9月4日(金)に開催しました。

DCfILは2018年に発足以来、「ダイバーシティ」と「インクルージョン」をキーワードに、インクルーシブなリーダーシップを発揮できる人材をエンパワメントするため、その拠点となるようなセンターを目指しています。
多様性を生かす社会を実現するには、どんなことを解決していくべきか、またそれを担える人材をどのように育てていくべきか。本研究会では、各々の研究分野の枠を超えた横断的、創発的な議論を行い、課題を共有しながら新しい可能性を見つける機会といたしました。
研究会は3部構成で行われ、各部の最後には討論を行いました。

第一部では、伊藤 由希子教授の「データ活用型政策研究と実践的教育プログラム開発」の発表からはじまり、「東京都議会議員の政治的態度と多様性の分析を通した実践的教育(中條 美和准教授)」と「グローバルな計算社会科学的視点による社会科学と情報学の融合教育・研究プログラムの開発(小舘 亮之教授)」と続きました。討論では、データを活用した社会課題の解決と、リーダシップの醸成について言及されました。

続いて、インクルージョンに焦点をあてた第二部では、その基盤を形成する研究と実践について、「社会的インクルージョン研究基盤形成(柴田 邦臣准教授)」、「主体的学びを支える情報のアクセシビリティを考える—マイノリティのリテラシーの実証研究(松崎 良美助教)、「インクルージョンにおけるAI(人工知能)の活用可能性(杉村 大輔准教授)」の3プロジェクトが発表。

最後となる第三部では、これからのリーダーシップのあり方、そしてリーダーシップを身に着ける中で存在するロールモデルとの相関性について、Gray, Gavan Patrick准教授「国際的女性リーダーシップ英語教育の方法論開発」と大類 久恵教授「津田アーカイブを用いた多様で先進的な女性ロールモデル研究」の発表を通して議論されました。

それぞれの発表ではインクルーシブ・リーダーシップに関する研究をどう教育に転換するか話がありました。また、課題の共有化やプロジェクト相互の共通性を見出すことができ、発展的な議論の場となりました。

当日は、千駄ヶ谷キャンパスの教室から生中継で配信され、視聴された中には、本学関係者をはじめ、他機関の研究者、企業の方、さらには高校生の方にもご参加いただきました。DCfILでは今後もその活動とミッションを発信してまいります。